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iPad連動、根管治療機器

    投稿日:2020年9月7日 | 最終更新日:2020年9月26日

    iPad連動、根管治療機器

    iPad連動、根管治療機器

    歯の根の治療は非常に繊細な治療です。

    最新型のiPad連動型のドイツ製根管治療機も導入してます。
    ニッケルチタンファイルとの併用でより精度の高い根管治療を可能とします。
    しかし、出来るだけ神経は保存する事が基本です。

    歯に優しい柔軟性をもつ「ニッケルチタンファイル(Ni-Tiファイル)」


    根管治療では、虫歯に侵された神経を除去するために「ファイル」と呼ばれる器具を使用します。このファイルは大きく分けて二種類あり、ひとつが「ステンレスファイル」、もうひとつが「ニッケルチタンファイル(NiTiファイル)」というものです。

    多くの歯科医院ではステンレスファイルのみを使用していますが、当院では十分な柔軟性を持ち、より神経を除去できるニッケルチタンファイルも同時に導入しています。
    これにより、患者様の歯を残すための精密根管治療が可能となるのです。

    根管の形態に追随した根管形成

    湾曲根管の治療の際に、うまく湾曲に追随できた場合の成功率は78.9%。追随できなかった場合の成功率42.9%という論文があります。(J Endod. 2001 Feb 27(2):124-7)もともとある根管の形に合わせて、根の先から根管の入り口まで治療すれば、根管治療の成功率は上がるということです。
    しかし、これが非常に困難なことなのです。日本の保険診療の根管治療成功率は40%以下というデータからも、根管形態に追随した根管形成は非常に困難であることを物語っています。
    成功の秘訣は、
     ニッケルチタンファイルです、 その性能を最大限に引き出し、活用することです。特に曲がった根管の追随した根管形成には、ニッケルチタンが有効です。

    今までは、根管形成で使用する機材は手用ファイル(ステンレス製)が主流でした。しかし、手用ファイル単独の使用は曲がった根管に使用するとレッジを作ってしまうのです。「♯25以上の手用ファイルは根管の湾曲性に追随できない」というエビデンスも存在します。(Principles  and Practice of End0dontics 3rded .2002 より)レッジとは本来の根管から逸脱し、根管の形に段差ができてしまうことです。根管形成の失敗の状態です。レッジができてしまうと、根管内の洗浄が正確にできない、汚れが詰まってしまう、根管充が不完全になってしまうなど様々な悪いことが起きてしまい、根管治療の成功率を下げてしまいます。ステンレスファイルだけの使用では、根管治療の成功率は下げてしまいます。そこで、ニッケルチタンファイルの登場です。ニッケルチタンファイルは湾曲根管における根管追随性が、手用Kファイルより高いというエビデンスもあります。(J Endod .1995 Apr;21(4):173-6)

    ニッケルチタンファイルは非常に弾性があり、しなやかなので曲がっている根管でも追随した根管形成が可能になります。つまり、成功率の高い根管治療がでます。

    ニッケルチタンファイルニッケルチタンレントゲン

     

    根管内を綺麗に洗浄・消毒する「EDTA」「次亜塩素酸ナトリウム」

    EDTA、次亜塩素酸ナトリウム

    根管治療では、ファイルと呼ばれるステンレス製のヤスリのような器具で、根管内の汚れを削っていきます。ヤスリでものを削ると細かな削りカスが出るのと同様に、根管治療でもファイルで歯質を削る際にカスが出ます。このカスにはたくさんの菌が存在していますので除去しなければならないのですが、手用の器具では除去できません。

    また、根管内は非常に複雑な形をしており、側枝と呼ばれるファイルが届かない細かい神経の箇所も存在するため、根管内全体をできるだけ無菌化するためにしっかりと根管の形を整え薬液で洗浄することが必要になります。

    ほとんどの歯科医院では空けた穴に薬を詰めて入れ替えるだけで、充分に根管の形を整えて洗浄することなく根管治療を終えてしまいます。1度治療して完治したと思っていた箇所が、再度治療を行わなくてはならないのはこのためです。

    この問題を解決するのが「EDTA」、「次亜塩素酸ナトリウム」という薬剤です。これらの薬剤は、ファイルで生じた削りカスを溶かし、消毒することで根管内をクリーンな状態にし、病気の再発を防ぐものです。

     根管内を正確に治療を進めるための「根管長測定器」

    根管長測定器

    根管治療をする際、根管内の深さを正確に知る必要があります。
    当院ではこの深さを把握するため、根管長測定器というものを利用しています。
    これは根尖(根の先っぽ)までの距離が非常に正確に計測できる優れものです。

    技術を要する「歯根端切除術」「再植術」の実施

    通常の根管治療を行っても症状が改善しない場合は、「抜歯」の選択が一般的です。しかし当院では「歯根端切除術」や「再植術」の外科処置を実施することで、可能な限り歯を残す治療が可能となっています。

    歯根端切除術

    神経を取った後の治療(根管治療)がうまくいかなかった場合、根っこの先っぽの方に「膿の袋」ができる場合があります。膿の袋があまりに大きい場合には抜歯になりますが、そうでない場合は、外科的に根尖(根の先っぽ)を切断すると同時に膿の袋を摘出する処置を行います。これを歯根端切除術と言います。

    歯根端切除術

    再植術

    再植術とは、問題のある歯を一旦「抜歯」し、口腔外でしっかり処置をし、再度口の中に戻す術式です。お口の中での治療では治療する際様々な制限がありますが、一旦抜歯すればそのような制限がなくなり、360°自由な視点で問題箇所の処置が可能になります。

     

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